nakayubi

書くための座標

今週の土日はイベントが多く読書も殆どしていないし小説も一切進んでいない。
土曜は山手線一周して池袋でYとYの彼女のAちゃんとYちゃんの四人で少し酒を飲んで日が変わるころに寮に帰ってきて風呂に入ってすぐ寝た。
日曜は昼頃に起きて文フリの打ち上げに焼肉を食べに行って二次会でカラオケに行った。夜に花火をする約束をしていたことをすっかり忘れていたので途中で抜けて寮でTとTKとFとOで花火をした。日が変わるくらいまでゲームをしてそのあとは朝日新聞を読んだ。最近朝日新聞を読むようにしている。今日からリクナビ2017が始まったことだし。

かつて戦前戦中には「熱帯季語」というものがあったらしい。これは日本の勢力範囲が広がるにつれ、高浜虚子が新たに季語に付け加えたものを指す。例えば、「スコール」「赤道」「ドリアン」などである。もちろんこれを全面的に肯定することなどできやしない。が、この「熱帯季語」を基点として宇宙と文学についてを考えることができるかもしれない。
かつての日本人が「熱帯季語」を生み出さなければなかったように、人間の生存領域が自然科学の発展により宇宙に拡張されるにつれ、文学が引き受けなければならないものも必然的に増えていく。われわれは近い未来に月や火星に住む人類が詠むであろう詩歌を想像することができる段階にとうの昔に到達している。
そしてそれは同時に、宇宙という膨大な時空間を文学が取り扱うということについて考えることを新たに必要とする。地球が生成して46億年と言われ、人類が発生したのは何年かわからないけれど、きっと途方も無いほど過去の話だ。文学はそれを視野に入れなければならない。もはや一人の人間を描いてそれで済むという時代は終わってしまった。文学は過去や未来を越えて人類というひとつの種を扱わなければ段階に入った。

宇宙の詩を高らかに詠おう。

佐々木中『夜戦と永遠』を読んで寝る。